気根とは
モンステラのひげのような根っこのようなもの。
気根です。
気根とはモンステラの茎から出る根のことです。
気根は春から秋まで伸びやすく、冬になると伸びなくなります。
また、鉢の中が根詰まりしていたりしていると気根が出やすくなります。
切ってもモンステラの成長に問題はなく、デザインの一部として土に埋める方法とカットして選定する場合があります。
気根が土の中に入るとそこから根を生成し、水分、栄養の吸収の手助けをします。
仕立てる時のモンステラ幹立ち、根立ちなどのプレミアモンステラは気根がたくさん成長して自立して立つ支柱の役割もします。
気根の意味、必要なの?
気根は本来モンステラが他の木や樹木にまとわりつく為のものです。
モンステラは縦に成長しづらく、ナナメ横にひょろひょろと自立できません。
近くの木や枝に気根を絡めて日光の光を吸収して光合成するための知恵です。
観葉植物としての気根は必要ありません。
気根のイメージはワイルドで野性味あふれる印象です。
女性などの観葉植物はスマートな仕立てが好まれるので気根を切ってしまいます。
気根を切っても植物が枯れることはありません。
気根を切ってその直後に枯れて萎れる時は他の原因があったのでしょう。
ただ、モンステラを大きく仕立てたいときは鉢の中の土まで気根を誘導してください。
土の中では根をはる役割もするのでたくさんの栄養を得ることが出来て早く大きな切れ込みのあるモンステラが仕上がるでしょう。
気根は弾力がありますが、無理やり曲げると折れるので徐々に伸ばしてゆっくり、誘導するのが気根を植木鉢に入れるコツです。
気根を埋める土に入れちゃえ
気根が土の中に入ると根を作ります。
土の中に入ると中の様子はわかりません。
植え替えたときに観察したのですが、枝分かれして細かい白い根がたくさん作られていました。
特に植木鉢表面の部分に気根からの根っこがあります。
水に反応して根を作ったのでしょう。
埋める時は土に向かって角度を付けて植木鉢の底に入るような角度が好ましいです。
角度が水平に近いと土から出てきてしまいます。
土に入ると直線的な成長は止まり枝分かれの分岐が始まります。
また色も変わるので黒い気根や茶色い気根から肌色や白い色の淡い色に変化します。
気根を誘導させる
気根を誘導させる方法は2つあります伸ばして入れる
簡単なのは伸ばしてから土に誘導させる方法です。土までの距離プラス8センチ長めに気根を伸ばしておきます。
必要な長さまで伸びたら一気に土の表面に気根を刺します。
気根を土に誘導したら水を上げて土の中の水分量を多くします。
そうすると気根が土の中で安定しやすくなり、早く根を形成します。
気根の伸びが上を向いていたり、真横を向いている場合は下に行くように糸で前もってプレ誘導しておくとスムーズです。
糸で矯正する
糸で矯正する場合は最短距離を通すことが出来ます。モンステラの親木の幹や茎の部分に糸やタコ糸などを巻き付けます。セロテープでもいいです。
その先に伸びている最中の気根を結び付けて内側に調整していきます。
徐々に結び目をきつくしていき、好みの角度で土に埋めます。
徐々にきつくするのがポイントです。
無理やりすると気根は折れてしまいます。
折れたところは再生しないので注意がひつようです。
糸は水に強い糸を使いましょう。
気根で自立、支柱いらずでバランスとる
気根は幹立ちの仕立てをするときに重要です。
幹立ちは大きな葉を幹だけで差さえなければ行けません。
支柱を立てるのも方法ですが、支柱を使いたくない時は気根がその役割をします。
東西南北、成長する方向に気根で支えを作ると自立したモンステラが出来ます。
気根は1つ葉っぱが出る節に1つ出てくるので芽が出たときには気根も観察しましょう。
特に成長の方向の左右に気根が自立して土に入っているとバランスが安定します。
気根は土に入ると太くなります。
土から栄養を吸収して気根自体も太くなるので、ワイルドな印象が強くなります。
支柱を使う場合は、巻き付ける茎を傷つけないように糸の素材は自然の物をおすすめします。
同系色を意識して使うとモンステラと馴染んでナチュラルな仕立てになります。
気根が伸びない…伸ばし方
気根が思ったより伸びない。
そんな時は観葉植物の置いてある環境があってないのかもしれません。
気根が出る出ないはモンステラの元気度のバロメーターです。
発育状態がいいとほぼ100%の確率で気根が生えてきます。
逆に室内の日光が当たらない場所に一年中あるモンステラは気根が出にくいです。
夏や気温が高い時はベランダや窓越しの光にたくさんあてて成長を促しましょう。
気根に限らず葉も大きくなり、大きな切れ込み、切れ目が入った元気なモンステラになります。
途中で気根が伸びなくなる場合もあります。
そんな時はきまって冬の寒い時期です。
冬になると冬眠して成長が止まります。
脇芽もでなくなります。 成長には気温や室温が大切なのです。
冬は頑張って水を上げすぎずにペースを落として根腐れを防ぎましょう。
気根は春やゴールデンウイークなど気温が上昇したときに再成長が始まるので安心してください。
気根が出ないときは
気根が出ないのは成長速度がおそい可能性があります。
無理に気根をだす方法はないので気根を出すよりも日光と水と肥料で状態のいいモンステラを作りましょう。
初夏から夏の暑い時期はモンステラの好きな季節なので成長が早く、気根も出やすい状況が作れます。
気根を切る
気根を切るときは剪定ハサミやカッターを使いましょう。太いと硬いので剪定ハサミが便利です。
気根を切る位置は茎の近くでカットするのがキレイです。
傷口はそのままでも乾燥して木質化していきます。
途中で切っても中途半端な枝のような部分が残るだけなので変な感じです。
切った後の気根は枯れていきます。
土に入った気根を切るときは切ったあとの根まで取り除くと腐る心配がありません。
気根が折れたら
モンステラの気根が折れたときは切った時と同じ処理になります。よほどのことがないと折れる事はないので扱いに注意しましょう。
屋外に出して日光浴しているとき、風が強くて大きな葉が左右に動かされたときは幹と気根に負担がかかります。
風の強い時に外に出すのはリスクがあります。
室内でも窓際の日が入る場所であれば元気に育ちます。
肥料で栄養を補うとより大きなモンステラになります。
どんな観葉植物
モンステラはサトイモ科の1つ。
熱帯地方が原産で気温が高い場所を好みます。
日本の夏が一番の成長期で、冬や春先は成長が止まります。
モンステラを大きく育てたいときは夏にどれだけ成長させるかがポイントです。
種類もたくさんあって日本の観葉植物で代表的なモンステラは
- モンステラデリシオサ
- モンステラアダンソニー
の二種類
モンステラデリシオサは大型のモンステラ。
最初は小さな葉でも3枚4枚出るたびに大きく育ちます。
次第に切れ込みが増えて見たことのあるモンステラになっていきます。
最初は見分けがつかず、どちらかわかりません。
モンステラアダンソニーは小さく仕立てるモンステラ。
何年たっても一定以上の大きさになりにくく、コンパクトサイズです。
室内の観葉植物はモンステラアダンソニーがおすすめです。
特徴
つる性の植物で耐陰性が強めです。日本の住宅事情では育てやすい植物です。
果実も出来るので、面白い観葉植物です。
気根が特徴的で土に埋まるまでずっと伸び続けます。
気根も太く成長して栄養を吸収することが出来ます。
植え替え重要
モンステラは根や気根の成長が早く、植え替えが必須です。
根詰まりで成長が鈍化するのはもったいない事。
サイズを大きくしたいときは鉢のサイズを一回り大きくして行きます。
土も痩せて栄養がなくなっていくので2年に一度は植え替えをしましょう。
植え替え時は古い根を切って新しい根を出すのを促します。
植え替え時期は5月から6月のこれから暖かくなる時期にするとスムーズに土に馴染みます。
秋から冬の10月以降の植え替えはモンステラの負担が大きいのでおすすめできません。
土は水はけのいい土で水たまりがないようにします。
根腐れ防止に底に軽石を敷き詰めて置くと丈夫になります。
肥料は窒素、リン酸、カリで
肥料は置き肥、液肥タイプどちらでも大丈夫です。
植え替え時は肥料を混ぜると簡単です。
リットル数を守って肥料を入れれば肥料焼けもありません。
根に直接肥料が当たると肥料焼けしやすいので大きな肥料は混ぜるタイミングで調整します。
液肥タイプは植え替え1ヶ月後に与え始めると効果が出ます。
肥料は必ず上げなければならないものではありませんが1000円しないで購入できるので、近くの花屋さんで探してみてください。
お手入れは
日々のモンステラのお手入れは水やりです。
モンステラは水が足りなくなると葉が下を向きやすくなります。
頻度は7日から10日に一度鉢の底から水が出るまでたっぷり与えます。
気温の上昇する前の朝方に水を上げるのがいいとされていますが、いつ上げても大丈夫なぐらいモンステラは丈夫なのです。
葉はほこりがたまりやすいので柔らかい布でこまめにふくのがいいでしょう。
夏は元気にベランダで成長させよう。
いきなり真夏の日光に当てると葉焼けして黒くなってしまいますが午前中のまだ最高気温まで上昇していないタイミングで外に出すのは元気になります。
モンステラは挿し木で増やす
モンステラは挿し木で増やせます。カットした茎の部分を水に入れる水差し水挿しで気根付きならなお成長が早く発根します。
気持ち悪いぐらい白い根が出るので 水 耕 栽培 水栽培は簡単です。
水苔で取り木をする事も可能ですが難易度が高いので初めての方は水差しです。
根が出たら鉢植えで植え替えて土に埋めるだけ。 バランスに注意してインテリアとして楽しむことが出来ます
ひげも出てきたら根付いた証拠。